金田油店の想い
●日本の搾油のはじまりは?
今から遡ること千年以上前、清和天皇の代(貞観元年)。
現在の京都大山崎・離宮八幡宮で長木(ながき)という油を搾る道具が発明され、
日本ではじめての搾油が行われました。
さて、何の油が搾られたのでしょう?
それは ‥ 荏胡麻(えごま)の種子。
荏胡麻といっても、胡麻ではなくシソ科の植物です。
韓国料理店で焼肉を包むのに出てくるシソより一回り大きな葉っぱを見たことがありませんか?
葉のキムチもおいしいんですよ。
この荏胡麻、東南アジアの原産とされ、日本には中国・朝鮮半島を経て入って来たようです。
古くから食用とされてきました。
「え」「しろじそ」「じゅうねん」とも呼ばれます。
この油は、当初神社の燈明用として奉納、また宮中にも献上され、その後朝廷より
「油祖」の名を賜った離宮八幡宮は、油の製造と販売を一手に担う「油座」として
栄えました。
●江戸時代の油は…
ぐっと下って江戸時代、油屋は柄杓で油を量り売りして歩いていました。
また道では串に刺された天ぷら屋台が庶民に親しまれる時代に。
蝋燭がまだ贅沢品だった当時、行灯(明り取りの道具)に使われた油は菜種油でした。
※菜種油が高かった時はイワシなどの魚油を使いました。
●金田油店は油一筋130年
東京浅草橋にある当店のはじまりは大正6年、小さな油屋からスタートしました。
130年に亘り油を売り続け、今ではあらゆる油脂を扱うグループ企業になりまし
た。※カネダグループ
母体のカネダ(株)では、例えば食品だけでなく、化粧品、医薬品、工業品など様
々な分野で使われる油を提供しています。
また日々時代のニーズにあわせ、食用油脂部門ではオーガニックや環境対策商品、
非遺伝子組替大豆の取り扱いや、食品開発研究室・テストキッチンの完備など、
世界中の油脂原料とその品質を守る為の積極的活動を行っています。
この原点である金田油店は、おいしくて質のよい油を、直接皆さんのご家庭にお
届けしたいという想いからオープンしました
元々お得意様へのご贈答用として開発した最高級調合油、五味一体特別の油「寿」
の評判が広まり、商品化に踏み出したのがきっかけです。
また搾油のはじまりの油であり、近年その栄養と健康で話題の「えごま油」も、当
グループ独自で研究開発、自信を持っておすすめできる健康オイルとして商品化し、
長くお客様に支持されています。
その他の油も、なかなか手に入らない種類のものや、油専門店の知識と経験に基づ
きセレクトされた安心な油です。
毎日使う油だから、おいしくて健康によいものを。
金田油店をどうぞご贔屓に。